2024年 情報発信等の活動

2024年4月14日

今日は4月とは思えない暑い日でした。今年初めての3合目観察会でしたが、今年の観察会は、まだ登山禁止が継続中ということで、ユウスゲと貴重植物を守り育てる会の会員と、いつも参加していただいている常連さんとで、こじんまりと行うことにしました。

先日の3合目での作業から4日しか経っていませんが、つぼみだったエイザンスミレはたくさん開花し、ニリンソウやカタクリも満開です。季節の移り変わりはほんとうに早いですね。

半そででもいいくらいの暑さでした。

今日の主役はイブキスミレ(伊吹菫)か

4日前はつぼみだったエイザンスミレ(叡山菫)だと思っていましたが


なんとまさかのヒメニラ(姫韮)登場。初めて見ました。滋賀県では絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。 

ニリンソウ(二輪草)はあちこちに咲いています。増えてきたように思います。

カタクリ(片栗)は保護ネットの外にも咲いていました。鹿はあまり好きじゃないのかな。



2024年4月4日

米原市の観光まちづくりをすすめる組織、「一般社団法人びわ湖の素DMO」のホームページに、美しい伊吹山を取り戻すというテーマで、僕たち霊峰伊吹山の会の髙橋会長と、伊吹山でイヌワシの写真を撮り続ける動物生態写真家の須藤一成さんのインタビューが掲載されています。米原市や滋賀県がすすめる伊吹山植生復元プロジェクト、僕たちのグループが行っている登山道整備や植物を守る活動、須藤さんが考える野生動物にとっての伊吹山のあり方など、みなさんにとっても興味深い内容が掲載されています。ぜひご覧ください。

これからもびわ湖の素、米原  ←クリック


2024年3月29日

米原市が「10年後に再会したい米原の◯◯」というテーマで募集していた、まいばらメモリアル動画コンテストで、伊吹山が大好きな二人の女の子が作った「10年後に再会したい米原の宝物 伊吹山」という作品が、最高賞の一般賞に選ばれました。
二人は、5月の3合目観察会に参加したことをきっかけに、伊吹山に8回も登って伊吹山の花を観察し、自由研究にまとめたそうです。そのあと、伊吹山の現状をたくさんの人に知ってもらいたい、伊吹山のきれいな花を守りたいと思って、動画も作ったとのことです。
とっても素敵な動画です。ぜひ見てくださいね。

2024年3月1日

昨年7月12日の大雨による登山道崩壊により、山麓からの登山が禁止され、現時点では再開の見通しは立っていません。滋賀県と米原市では、連携して伊吹山の復旧に取り組むとして、登山道の復旧、植生の復元、鹿の駆除等に来年度予算を計上することとしています。

そうしたなか、米原市では、新たに「伊吹山特設サイト」を開設し、ネット上でも公開されました。伊吹山に関する様々な情報が掲載され、僕たち「霊峰伊吹山の会」「ユウスゲと貴重植物を守り育てる会」についても紹介していただいています。今後、県・市の取り組み状況等についても、ここで情報発信がされますので、僕たちの会のホームページと合わせ、定期的にご覧になっていただきたいと思います。

伊吹山特設サイト 伊吹山特設サイト/米原市 (maibara.lg.jp)


2024年2月24日

今年はほんとに雪が降りません。まともに積もったのは1月の1回だけです。たくさんの鹿が冬を生き延びて、ますます緑が失われることになりそうです。

さて、伊吹山のふもとでは、雪が消えると、スプリングエフェメラルといわれるいろんな花が咲きだします。去年も早くてびっくりしましたが、今年はさらに早く、セツブンソウ(節分草)はもう満開です。今日はそんな花たちの写真を撮りに近くを歩いてきましたので、その様子をお知らせします。

それから今日、伊吹山で遭難事故があり、落石の直撃で一人がお亡くなりになりました。登山道の崩落以後、すべての登山コースが登山禁止になっていて、各登山口には大きな警告看板が設置され、バリケードやテープ等で封鎖されていますが、それでも入山しSNSなどに投稿する人がたくさんいます。雪が消えて雪崩の危険はなくなりましたが、石や岩が浮いていて落石の危険が高まっています。絶対に登らないようにお願いします。

セツブンソウ(節分草)、節分の頃咲きだすのでこの名がありますが、今年は1月から咲いていました。

あちらこちらで満開です。少しずつ増えているように思います。キンポウゲ科ですが、この種を鹿は食べません。

スハマソウ(州浜草)も、日当たりのいいところで咲いています。セツブンソウが終盤になる頃、満開になります。雪割草とも呼ばれます。


アズマイチゲ(東一華)はまだまだこれから。つぼみはいくつかありましたが、開いている花はありませんでした。

キバナノアマナ(黄花の甘菜)。あちらこちらでぽつぽつと咲いていますが、たくさんはないので、見つけにくい花です。

フクジュソウ(福寿草)。鈴鹿の山にはたくさんありますが、伊吹山麓では少ないです。石灰岩質を好む花ですが、なぜなんでしょう。



2024年1月15日

遅ればせながら、新年あけましておめでとうございます。昨年は7月12日の大雨で登山道が大きく崩落し、今現在も入山禁止の措置が続いています。滋賀県は、当初11月を目途に応急的な復旧措置を行うとしていましたが、損傷の規模が大きく、その見通しはまだたっていません。僕たちの活動も以後は制限され、今年の活動計画が立てられない状況ですが、せめて3合目までの登山禁止が解除され、ユウスゲ祭りや毎月の観察会だけでも実施できないかと考えています。

さて、そういう中ですが、今JR北陸本線坂田駅に併設された田んぼっ湖カフェで、「ねぇ知ってる!?伊吹山の今とこれから」と題した企画展が開催中です。主催は伊吹山レンジャー(米原市未来つくり隊)のお二人と、米原市シルバー人材センターです。僕たち霊峰伊吹山の会、ユウスゲと貴重植物を守り育てる会の活動も紹介していただいています。お時間がありましたら、ぜひ見に行っていただきたいと思います。田んぼっ湖カフェでは、新鮮な地場産野菜も販売されています。

今年は伊吹山にも雪がほとんど積もらず、また鹿が増えるのではと心配です。

JR坂田駅隣接の田んぼっ湖カフェ。企画展は2月6日まで、水曜休館です。

伊吹山の魅力、クイズ形式になってます。子どもさんの勉強にもなりますよ。

僕たちの撮った写真も使っていただいてます。


ユウスゲと貴重植物を守り育てる会

霊峰伊吹山の会

米原市が政策したビデオも流されています。