2023年 登山道補修等の活動(9月)

2023年9月10日

もうすぐ滋賀県長浜土木事務所により、登山道の復旧工事が開始されます。工事中は危険防止のため現地への立ち入りができなくなるので、許可を得て8合目登山道の落石防止措置を行いました。登山道のチェックをしながら登りましたが、予想以上に崩壊しており、特に7合目の登山道と流水跡がクロスするところは、幅、深さとも6~7mもあり、落ちればただでは済みません。大変危険ですので、登山禁止が解除されるまで絶対に登らないでください。

7合目で米原市が試行している植生の回復は、新たな緑が出てきています。

  • 作業内容 登山道整備(落石防止措置)
  • 作業場所 伊吹山8合目
  • メンバー 5名
  • 特記事項 下から登ってくる人が見えたので、大声で注意し、下山してもらいました。登山口に登山禁止の表示、テープ、バリケードが設置してあります。絶対に登らないでください。7月に禁止の中で登って行方不明になった方は、まだ見つかっていません。

穴を掘り、角柱を立てて板を固定します。

ここと、もう1か所設置しました。

7合目の崩落個所。もはや谷です。


6合目から下を見たところ。あちこちがこんな状況です。

7合目のレモンエゴマ。鹿も食べないようで、種ができたら採取し、崩壊地に散布します。

米原市による植生回復試験地。少しずつ緑が回復しています。



2023年9月7日

今日は、3合目のかつてはユウスゲがたくさん咲いていたエリア、今は秋の花もほとんど見られないところのススキ刈りをしました。急斜面に踏ん張りながら、三段に刈っていきます。朝は涼しかったのですが、すぐに汗びっしょりです。登山禁止で人は誰もいない静かな伊吹山でした。滋賀県による登山道の復旧工事が、もうすぐ開始されるようです。

気温はまだ高いですが、もうすっかり秋の気配です。

他の植物が生育しやすいように、ススキを三段に刈っていきます。

ここはこの前刈ったエリア。新設した金属柵の中です。


ヒメアザミ、別名ヒメヤマアザミ、イブキアザミです。

イブキアザミとモンキチョウ

シロヨメナだと思いますが、キク科の分類は難しいですね。



2023年9月3日

5合目から上の地肌がむき出しとなった斜面の崩壊を防ぐため、米原市が植生回復事業を行うことになり、事業に使用する植物の種を採取しました。本来なら以前生育していた植物で復元したいところですが、すぐに鹿に食べられてしまうので、とりあえずはタケニグサ竹似草)やクララ(苦参)などの鹿の不嗜好植物で回復を図ります。いずれも毒草で本来鹿は食べないはずですが、他に食べるものがないとこうした植物も食べ始めます。すでにクララの葉はかなり食べられていました。鹿の駆除が進み、以前のようなお花畑が復元できるといいのですが。

タケニグサの種を採取します。

あまり増えてほしくない植物ですが、今はタケニグサの力を借りなければなりません。

金属柵の際のススキも刈りました。


タケニグサの種。ケシ科で、傷をつけると毒性の乳汁を出します。

まだ熟していないクララの種にはネットを被せました。

採取したクララの種