2023年9月10日
もうすぐ滋賀県長浜土木事務所により、登山道の復旧工事が開始されます。工事中は危険防止のため現地への立ち入りができなくなるので、許可を得て8合目登山道の落石防止措置を行いました。登山道のチェックをしながら登りましたが、予想以上に崩壊しており、特に7合目の登山道と流水跡がクロスするところは、幅、深さとも6~7mもあり、落ちればただでは済みません。大変危険ですので、登山禁止が解除されるまで絶対に登らないでください。
7合目で米原市が試行している植生の回復は、新たな緑が出てきています。
穴を掘り、角柱を立てて板を固定します。
ここと、もう1か所設置しました。
7合目の崩落個所。もはや谷です。
6合目から下を見たところ。あちこちがこんな状況です。
7合目のレモンエゴマ。鹿も食べないようで、種ができたら採取し、崩壊地に散布します。
米原市による植生回復試験地。少しずつ緑が回復しています。
2023年9月3日
5合目から上の地肌がむき出しとなった斜面の崩壊を防ぐため、米原市が植生回復事業を行うことになり、事業に使用する植物の種を採取しました。本来なら以前生育していた植物で復元したいところですが、すぐに鹿に食べられてしまうので、とりあえずはタケニグサ(竹似草)やクララ(苦参)などの鹿の不嗜好植物で回復を図ります。いずれも毒草で本来鹿は食べないはずですが、他に食べるものがないとこうした植物も食べ始めます。すでにクララの葉はかなり食べられていました。鹿の駆除が進み、以前のようなお花畑が復元できるといいのですが。
タケニグサの種を採取します。
あまり増えてほしくない植物ですが、今はタケニグサの力を借りなければなりません。
金属柵の際のススキも刈りました。
タケニグサの種。ケシ科で、傷をつけると毒性の乳汁を出します。
まだ熟していないクララの種にはネットを被せました。
採取したクララの種
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