2023年 登山道補修等の活動(3月)

2023年3月19日

最高の登山日和に、伊吹山登山道の点検をしてきました。状況をチェックしながら山頂まで登り、危険箇所の補修と、誘導ロープを張り直しながら下山しました。去年整備したところは、あまり損傷していませんでしたが、雨が集中して流れたところは、背丈の倍以上に洗堀されていて、僕たちではどうしようもない状況です。鹿もいっぱいいて、優雅に草を食んでいました。
この日は過去最高の展望に恵まれ、中央アルプス、御嶽、乗鞍、北アルプス、白山が一望できました。代表して、白山の写真を載せときます。それと、3合目のネットの中にセツブンソウがいっぱい咲いています。登られた方は是非見てくださいね。

  • 作業内容 登山道の点検、危険個所の補修 誘導ロープの張り替え
  • 作業場所 伊吹山3合目~頂上
  • メンバー 4名
  • 特記事項 6合目避難小屋の扉が閉まらなくなっています。また、壊れたトレッキングポール、空き缶、ペットボトルが捨ててありました。ごみは持ち帰ってくださいね。

崩れた土で登山道が埋もれており、掘り返し、拡幅しました。

誘導ロープは、各所で切れたり、緩んだりしていました。鉄杭も曲がっていたので、張り替えしながら下山しました。

流水のため各所で山腹がえぐれています。ここはいちばん損傷が激しく、僕らの力ではどうにもなりません。


最高の展望に恵まれました。これは白山です。穂高や槍、剱岳も見えましたよ。

早くも鹿がたくさん登ってきています。食べないといわれるコクサギの新芽が食べられ、枯れてしまわないか心配です。

6合目避難小屋に捨てられていたごみ。マナーを守って登山しましょう。



2023年3月15日

先週に引き続き、3合目の防獣ネットを整備しました。この前張ったネットの破れ等の補修と、高屋(たかや)にあるカタクリ(片栗)保護ネットをやり替えました。高屋というのは、頂上に向かって3合目の左手に見えるこんもりした丘で、イブキスミレ(伊吹菫)やエイザンスミレ(叡山菫)など、いろんな花が咲きます。伊吹山に登る方のほとんどは行くことがないようですが、お花の好きな方には人気のエリアです。ぜひ一度行ってみてくださいね。

  • 作業内容 防獣ネットの補修、カタクリ保護ネットの設置
  • 作業場所 伊吹山3合目
  • メンバー 9名(ユウスゲと貴重植物を守り育てる会)
  • 特記事項 3合目でも春の花が咲きだしました。ユウスゲのネットの中でセツブンソウ(節分草)、日本武尊遭難碑(高屋にあります)へ行く道の両側に、スハマソウ(洲浜草)とアマナ(甘菜)が咲いています。

今日は花粉があまり飛んでないのか、とてもきれいな青空でした。

ここが高屋、伊吹山には珍しい広葉樹の林です。

カタクリの保護ネットを設置しました。4月初め頃から咲きだします。


セツブンソウ。ふもとではもう終わりましたが、3合目ではこれからです。

スハマソウ。ふもとに咲く花とくらべて、とても小さくかわいいですよ。

アマナ。1輪発見、これからたくさん咲きます。



2023年3月9日

3合目の保全活動、始まりました。去年の活動開始は4月9日。今年は本当に雪が少なく、1月も早い活動開始です。

今日は2班に分かれて、1班は3合目手前にあるカタクリ自生地の防獣ネット設置。これまでのネットが傷んできたので、支柱ごと建て替えました。もう1班は、去年刈り取ったユウスゲ群生地のススキの搬出です。そのあと、全員で、雪が降る前に下ろしたネットを、再び引き上げました。花は何も咲いていないと思っていましたが、何ともうセツブンソウが咲いていました。長尾寺さんの半分くらいの、小さな小さなセツブンソウです。

平均年齢60代後半、歳はとってもみな元気。今年も頑張ります。

  • 作業内容 防獣ネットの建て替え、ススキの搬出、防獣ネットの引き上げ
  • 作業場所 伊吹山3合目
  • メンバー 11名(ユウスゲと貴重植物を守り育てる会)
  • 特記事項 スギ花粉がかなり飛んでいます。目がショボショボ。かゆいです。

日本一高齢の山岳保全チーム

カタクリ自生地。見ていただけるよう、ゲートも設置しました。

完成。古いネットの再利用です。


去年刈ったススキをかき集め、軽トラで搬出。けっこうきつい作業です。

きれいになりました。7月にはユウスゲの花で黄色く染まります。

小さなセツブンソウが、かわいく咲いています。