2023年7月15日
7月2日にお知らせしたように、今、伊吹薬草の里文化センター2階とだにで、牧野富太郎博士のパネル展が開催中です。先ほど見に行ってきましたが、たくさんの方が来場されてました。博士が名づけた植物のパネルや、朝ドラらんまんのパネル、対山館の高橋七藏に宛てた手紙などが展示されています。
伊吹山は当分の間登山禁止になりそうですが、こちらで伊吹山と博士のかかわりを見ていってください。
特に、米原市民の方は必見です。
会場風景。たくさんの方が来られています。
博士ゆかりの植物のパネル。撮影不可ですが、らんまんのパネルも展示されています。
ユウスゲと貴重植物を守り育てる会作成の伊吹山花だより。昭和24年の1号から令和5年7月号まで見られます。
高知県立牧野植物園のミュージアムグッズ。手ぬぐい2つ買いました。
今日も雲がかかっています。当分登山は無理だと思います。
2023年7月2日
「神農も伊吹山には仰天し」 神農というのは古代中国の伝説上の帝王、医薬と農業を司る神とされています。そんな神さんも、伊吹山の薬草の多いことにはびっくり仰天、という意味ですが、これは日本植物学の父、牧野富太郎博士のことばです。牧野博士は伊吹山が大好きで、記録にあるだけで8回も訪れています。NHKの朝ドラ「らんまん」の主人公、槙野万太郎のモデルでおなじみですね。
その牧野博士のパネルや扁額、手紙などのパネル展が、伊吹薬草の里文化センターで開催されます。入場無料です。伊吹山登山の帰りに、ぜひお越しください。薬草風呂もありますよ。
高知県立牧野植物園のキャラクター、まきのさん
牧野博士が伊吹山で発見して名前がついたイブキスミレ(伊吹菫)
ちょうどその頃、3合目ではユウスゲが満開。23日(日)にはユウスゲまつりを開催します。
2023年6月25日
19名の方にご参加いただき、「ユウスゲと貴重植物を守り育てる会」の3合目植物観察会を行いました。朝になると閉じるはずのユウスゲの花が、ぽつぽつと咲いててくれました。おとといきれいに咲いていたササユリは、もう終わりかけでちょっと残念でしたが、クルマバナやウツボグサなどの夏の花が、もう咲きだしています。
7月の観察会は、23日(日)に「ユウスゲまつり」として開催します。今年も山と渓谷社の萩原編集長にご参加いただき、山の話をしていただきます。また、24日(月)と25(火)にも、ユウスゲ観察会を実施します。参加の申し込みは、7月3日(月)から14日(金)の午前9時から午後5時まで、米原市役所地域振興課(0749-53-5171)で受け付けます。毎年定員オーバーとなる人気のイベントなので、お早めにお申し込みください。
詳しくは、米原市ホームページで「ユウスゲまつり」と検索してください。
たくさんの方にご参加いただきました。
今日はびわ湖がきれいに見えています。パラグライダーも飛んでました。
このあたりに、たしかスズサイコが咲いていたはず・・・・
ユウスゲ(夕菅)。本来は、午後4時くらいから咲き始め、翌朝にはしぼむ花です。
ハクサンフウロ(白山風露)。これから9月まで咲き続けます。
テリハノイバラ(照葉野茨)。葉に光沢があります。
2023年6月16日
地元の小学校の伊吹山登山を、NPO法人のメンバーでサポートしました。今日はその第二弾、低学年ということで、ドライブウェイ駐車場からの山頂周回の予定でしたが、寒くてガスで真っ白。安全を考慮して、西遊歩道途中までの往復とし、途中、咲いてる花等の説明を聞いてもらいました。これだけではちょっと残念なので、学校に帰ってから、我が法人の会長が、伊吹山の自然や花のお話もさせていただきました。
残念ながら、霧で真っ白。
西遊歩道でお花の観察をしてもらいました。
伊吹山ドライブウェイさんの、お花のパンフレット。
グンナイフウロ(郡内風露)。滋賀県では分布上重要種。岐阜県では準絶滅危惧種です。
カノコソウ(鹿の子草)のつぼみ。この花も滋賀県では分布上重要種、岐阜県で準絶滅危惧種です。
学校に帰ってから、体育館で追加のお勉強。
2023年6月13日
市内の2つの中学校の学校登山を、NPO法人のメンバーでサポートしてきました。残念ながら、ドライブウェイ駐車場からの山頂周回です。今回は、当法人のお花博士が、山頂の植物について説明しました。50種くらいのなかから30種についてお話したそうですが、生徒の皆さん、興味をもってくれたかな。
やっぱり下から登った方が達成感もあるし、見られる植物の数も多いので、来年はぜひそうしましょう。
登りは、花の観察をしながら西遊歩道で。
山頂とうちゃこ。ガスで展望なし。山頂の標識が新しくなりました。
伊吹山の歴史や生態系、課題についても説明しました。
下山は中央登山道から。
クサタチバナ(草橘)の群生。環境省の絶滅危惧(NT)、滋賀県では希少種、岐阜県では絶滅危惧Ⅰ類です。
コバノミミナグサ(小葉の耳菜草)。滋賀県と山口県だけに見られ、環境省の絶滅危惧IB類、滋賀県は絶滅危惧種、岐阜県は絶滅危惧種1類の貴重な花。
2023年6月5日
地元の小学校の伊吹山登山を、NPO法人のメンバーでサポートしました。今回は、ちゃんと下から歩いての登山です。暑くもなく、寒くもなく、風もない絶好の登山日和で、全員元気に登頂できました。5合目と山頂では、毎日見る伊吹山について、その素晴らしさや、いろんな問題について説明し、みんな興味をもってくれたと思います。地元に暮らす子どもたちには、小学校卒業までに、1回は頂上まで自分の足で登ってほしいですね。
もうすぐ3合目、頂上が見えてきました。
鈴鹿の山や琵琶湖を見ながら休憩
険しい岩場も、難なくクリア。
9合目をすぎれば後は楽ちん。山頂のお堂が見えてきました。
頂上でも、伊吹山の保全活動等について説明しました。
カラスくん、そんな所で糞をしたら、バチが当たるよ。
2023年5月31日
市内の小学校の伊吹山登山を、NPO法人のメンバーでサポートしました。登山といっても、9合目のドライブウェイ駐車場からの山頂往復で、ちょっと残念ではありますが・・・。今日の山頂はときどきガスがかかりましたが、雪が残る白山も、遠くに眺めることができました。山頂では、メンバーから伊吹山の自然や歴史、鹿の害などの課題について説明させていただきました。織田信長の薬草園伝説についての質問があって、ちょっとびっくり。
伊吹山についてお勉強もしてもらいました。ときどき青空も。
来年は下から登りましょう。
山頂三角点。撫でられたり、踏まれたりして角が丸くなってきました。
グンナイフウロ(郡内風露)がもう咲いています。郡内とは山梨県都留郡のこと。磐梯山から伊吹山にかけて生育します。
コバノミミナグサ(小葉の耳菜草)。比較的たくさんありますが、環境省の絶滅危惧ⅠB類、滋賀県でも絶滅危惧種の貴重な植物です。
環境省の準絶滅危惧、滋賀県では希少種のクサタチバナ(草橘)の群生。鹿は食べないことになっていますが、そのうち食べだすかも。
2023年5月23日
大阪市の私立中学校の伊吹山登山を、NPO法人のメンバーでサポートしました。7月に富士山に登るため、その練習を兼ねての登山とのこと。伊吹山は、登山道の状況、標高差などが富士山と似ているため、予行練習や体調チェックのために登る方もおられます。予定よりちょっと時間がかかりましたが、無事登頂することができました。富士山もきっと登れると思います。頑張ってくださいね。
2合目を過ぎて、眺望が広がってきました。いい天気ですが、ちょっと霞んでいます。
3合目でお昼ごはんを食べ、5合目まで登ってきました。ここから本格的な登山が始まります。
6合目の避難小屋まできました。みんな、頑張って登っています。
7合目を過ぎると岩場の登りが始まります。みんな三点支持でスムーズに通過。
無事山頂に到着。たける君にご対面。
登山道で見た花、クサタチバナ(草橘)。環境省の準絶滅危惧に指定されていますが、鹿が食べないため、頂上に群生します。
2023年5月21日
「ユウスゲと貴重植物を守り育てる会」の3合目観察会を行いました。風もなく、暑いくらいのいい天気で登山者も多く、花の写真を撮っている方もちらほらおられました。だいたい去年と同じ花が見られましたが、エビネはもう終わってました。4月に見ていただいたので、いいですよね。その代わり、タツナミソウやキバナノレンリソウが、もう咲いていましたよ。貴重なサイハイランも見ていただくことができました。
午後からは、新設した柵の中の植生調査。地点を決めて、定点観測を継続します。
常連さんと、初めての方も。6月の予約をしていただいた方もおられます。
ネットの中で、アヤメ(綾目)がたくさん咲いています。乾いたところを好みます。湿地に咲くのはハナショウブやカキツバタ。
キバナノレンリソウ(黄花の連理草)。ユーラシアからの帰化植物で、織田信長が作らせた薬草園の名残りと言われています。
タツナミソウ(立浪草)がもう咲いています。伊吹山には、他にオカタツナミソウ、ヤマタツナミソウも咲きますので、探してみてください。
ネットの外にも、オドリコソウ(踊子草)が群生しています。
新設の柵の中で植生を定点観察し、復元状況を調査します。
2023年4月22日
名古屋からお見えになった理科の先生のグループの皆さんに、「ユウスゲと貴重植物を守り育てる会」で3合目の植物ガイドをさせていただきました。風は強かったものの、伊吹ブルーのいい天気で、フデリンドウ(筆竜胆)がたくさん咲いています。去年は5月の10日頃から咲きだしたエビネ(海老根)が、もう咲いています。
伊吹山でこのような保護活動が行われていることを知って、とても勉強になりましたとの感想をいただきました。また、季節を変えてお越しください。
伊吹山の成り立ちや自然環境、鹿の食害などの問題について説明させていただきました。
今日も伊吹ブルー。このグランドのような土地は、大雨で土砂が流れてきて堆積したものです。
16日には全然咲いていなかったフデリンドウ。今日は満開です。
シラユキスミレ(白雪菫)、ニョイスミレ(ツボスミレ)の白花品種です。真っ白なスミレ。
何と、エビネがもう咲いています。来月の観察会には間に合わないかも。
帰りの林道でウラシマソウ(浦島草)を発見。花からびよ~んと伸びる糸状のものが、浦島太郎の釣り糸を連想させるためこの名が付きました。
2023年4月16日
たくさんの方にご参加いただきました。最初に、伊吹山の自然環境や鹿の被害等についてお話させていただきました。
フデリンドウ開いてないなあ、と話しているところ。いい天気が続けば、これから咲いてきますので、見に来てくださいね。
高屋に移動し、カタクリの観察。保護活動の成果か、だんだん増えてきました。
気温が低いためか、カタクリ(片栗)は、この状態の花が多かったです。
スハマソウ(州浜草)がまだ咲いています。麓に咲く花と比べると、半分くらいの大きさです。
気の早いエビネ(海老根)が、つぼみを付けていました。
2023年3月30日
「ユウスゲと貴重植物を守り育てる会」では、伊吹山3合目の植物の保全活動を行なっていますが、毎月1回、植物観察会を開催し、その季節に咲く花を見ていただく活動もしています。
来月から始まりますが、その日程が決まりましたので、ホームページを見ていただいている方にお知らせします。
日程は下記のとおりですが、事前申し込みが必要ですので、参加してみたいな、という方は、次の連絡先にお電話でお申し込みください。仕事等の都合で、電話に出られないときもありますので、そのときは、恐れ入りますが時間を変えておかけ願います。
(連絡先)
090-3286-8191
高橋
0749-58-1323
堀江
(開催日)
4月16日(日)、5月21日(日)、6月25日(日)、7月23日(日)、8月20日(日)、9月24日(日)、10月15(日)
*7月は、ユウスゲまつりとして実施しますので、別途詳細をお知らせします。
*開催時間は、10時に登山口近くの駐車スペースに集合。3合目まで車で移動し、観察後、12時30分ころにふもとで解散となります。
*料金は、入山協力金を含めて500円です。
写真は、昨年の観察会で見られた花と観察風景です。
イブキスミレ(伊吹菫)。4月の観察会で見られました。牧野富太郎博士が伊吹山で発見しました。
エゾノタチツボスミレ(蝦夷の立坪菫)。5月の観察会で見られました。最後に咲くスミレです。
イブキフウロ(伊吹風露)。6月の観察会で見られました。花弁が3裂します。
7月のユウスゲまつりの様子です。見事なユウスゲの群生が見られました。
イブキボウフウ(伊吹防風)。8月の観察会で見られました。風邪に効く薬草なので「防風」。
イブキトリカブト(伊吹鳥兜)。9月の観察会で見られました。有毒ですが、最近は鹿に食べられます。
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