2024年10月 植生保全等の活動

2024年10月18日

獣害防止ネットの金属柵への更新は昨日ほぼ完了しましたが、あと少し作業が残り、今日はワイヤーを固定するアンカーの設置と、従前のネットの撤去をしました。

あとは柵内のススキを刈り取れば今年の作業は終わりとなりますが、まだリンドウやセンブリ、イブキトリカブトなどがたくさん咲いており、花が終わった11月に刈り取ろうと思います。

  • 作業内容 金属柵のアンカー設置、古いネットの撤去
  • 作業場所 伊吹山3合目
  • メンバー 6名 +伊吹山レンジャー

金属柵を固定するアンカーを、地中に埋め込みます。

上部の金属柵と、株の金属ネットを針金で固定

いらなくなった古いネットと支柱を撤去しました。


金属柵、設置完了

雪や風で倒れないかだけが心配

ススキの海、来月刈り取ります。



2024年10月17日

今日は資生堂の精鋭メンバーにもきていただき、3合目の獣害防止ネットを金属柵に更新する作業を行いました。去年からやり始めて今日で4回目、広いユウスゲ柵の全周を金属柵にすることができました。毎年秋にネットを下ろし、また春に引き上げ、その間に鹿に穴を開けられ修理してということを繰り返してきましたが、これで安心。鹿の食害は完ぺきに防ぐことができます。薬草がつなぐ縁で資生堂さんのご支援をいただくことができ、本当にありがとうございました。来年の7月には、また一面のユウスゲの花を楽しむことができると思います。

  • 作業内容 ユウスゲ柵を金属柵に更新
  • 作業場所 伊吹山3合目
  • メンバー 11名(資生堂の社員さん、ジョイ伊吹職員さん、伊吹山レンジャー、米原市職員、メーカーの方とで総勢24名)

今日の作業の打合せ。後ろの土の山は、伊吹山の上部から流れてきて、堆積したものです。

力作業は、資生堂の精鋭部隊におまかせしました。

作業は慣れたもの。流れ作業でさくさく進みます。ススキがきれいですね。


伊吹山の現状を見てもらってます。今のところ、登山道の復旧見込みはたっていません。

センブリ(千振)がたくさん咲いています。有名な薬草ですが、無茶苦茶苦いです。

カワラナデシコ(河原撫子)。まだ咲いていました。



2024年10月6日

10月に入り朝晩はすっかり涼しくなってきました、と言いたいところですが今日は暑かった。

資生堂さんのご支援で、去年から3合目のユウスゲ柵を金属柵に更新しています。今年も17日に作業を予定しており、今日は設置ルートの確認と、草刈りを行いました。上の方から流れてくる土砂が3合目に堆積するため、これまでより少し高い位置に設置する必要があります。

今日も若い男性4人組が登ってきました。インドネシアの人で、3合目までで下りるとのこと。登山禁止について、まだまだ周知が足りてないようです。

  • 作業内容 ユウスゲ柵の金属柵更新準備(草刈り、オドリコソウ柵の植生調査
  • 作業場所 伊吹山3合目
  • メンバー 7名

米原市の方に立ち会っていただき、設置ルートを決めます。

設置箇所のススキ等を刈って、作業がしやすいように準備します。

上から流れてきて堆積した土砂を積み上げたもの。どこまで高くなるのでしょう。


オドリコソウ柵の中に、ヤマラッキョウ(山辣韭)が咲いています。

高屋のカタクリ柵では、アキチョウジ(秋丁子)がたくさん咲いています。

イブキノキケンショウマ(伊吹の鬼瞼升麻)。オオバショウマの変種だそうです。