2022年 登山道補修等の活動(6月)

2022年6月23日

山頂南側の防獣ネットをアンカーで固定しました。また、西遊歩道にゲートを設置し、防獣ネット50mを張替えました。

※米原市有償ボランティア

  • 作業内容 山頂南側の防獣ネット強化、西遊歩道へのゲート設置と防獣ネット張替え
  • 作業場所 伊吹山山頂
  • メンバー 5名(米原市有償ボランティアとして)
  • 特記事項 とても暑い日で、山頂での作業もだんだん厳しくなってきました。

山頂直下のネットをアンカーで固定します。石が多くて、なかなかうまく打ち込めません。

西遊歩道途中のゲートから山頂に向かうネット50mを、新しいものに張り替えました。

張り替え完了


使われていなかったゲートを東登山道から運び、西遊歩道に設置します。

ゲート設置完了。開けたら必ず閉めてくださいね。

西遊歩道にカノコソウ(鹿の子草)が咲いています。滋賀県の分布上重要種に指定されています。



2022年6月23日

6月26日(日)、3合目で植物観察会を開催します。今日は、ササユリやスズサイコ等、見ていただく花の周りのササなどを刈り取り、花のプレートを設置しました。

  • 作業内容 防獣ネット内のササ刈り、花のプレート設置
  • 作業場所 伊吹山3合目
  • メンバー 2名(ユウスゲと貴重植物を守り育てる会)
  • 特記事項 ネットの中にササユリが50~60株も咲いています。観察会までもってほしいですね。

ササやスイバなど、他の植物の生育を阻害するものを、刈り取ります。

ササユリ(笹百合)。色も良く、香りもいい。今年はたくさん咲いています。

ハクサンフウロ(白山風露)も咲きだしました。



2022年6月19日

7合目から8合目の間、登山道がつづら折れになっている部分について、登山道からの落石を防止するための補修を行いました。また、6合目の登山道を、より歩きやすくなるよう整備しました。 

 

  • 作業内容 登山道の落石防止措置、登山道整備
  • 作業場所 伊吹山6合目、7合目~8合目
  • メンバー 7名
  • 特記事項 霧ときどき晴れの天気でした。直射日光が当たるとかなり暑くなります。水分を十分摂って、日射病や熱射病に注意してください。

60cmくらいの穴を掘り、角柱を埋め、板をボルトで固定します。

登山道からの落石を防止します。

大雨でできた深い溝も補修しました。


6合目の登山道も、歩きやすくなるよう整備しました。

キバナハタザオ(黄花旗竿)。滋賀県では伊吹山だけに見られます。7合目と8合目の間に、たくさん咲いています。

キバナノレンリソウ(黄花の連理草)。伊吹山のみに帰化している、ヨーロッパ原産のつる性多年草。3合目のネットの中にもたくさん咲いています。



2022年6月16日

山頂西エリア南北ラインの老朽化した防獣ネットを100m新しいものに張替えました。また、登山者用のゲートを設置しました。

※米原市有償ボランティア

  • 作業内容 西エリアの防獣ネット張替え、ゲートの設置
  • 作業場所 伊吹山山頂
  • メンバー 4名(米原市有償ボランティアとして)
  • 特記事項 深い霧の中での作業で、登山者はほとんどおられませんでしたが、道に迷われた方もあり、こういう日の登山は注意が必要です。

濃い霧の中、重い荷物を担いで、西遊歩道から山頂へ。

古いネットを外し、緩んだ支柱を打ち直します。

100m、新しいネットに張り替えました。


壊れて外されていたゲートを設置します。

悪戦苦闘しながら、設置完了。

イブキガラシ(伊吹芥子)。4年前、6合目で大群落を形成してましたが、その後見られなくなり、また少し増えてきました。



2022年6月9日

山頂西遊歩道沿いの防獣ネットの強度が不足しており、支柱の追加、打ちかえ、ネットの補強等を行いました。

※米原市有償ボランティア

  • 作業内容 西遊歩道沿いの防獣ネットの補強
  • 作業場所 伊吹山山頂
  • メンバー 5名(米原市有償ボランティアとして)
  • 特記事項 遊歩道沿いに、環境省準絶滅危惧種のクサタチバナが群生しています。シカの忌避植物です。

斜面に垂直に支柱を建て、さらにもう1本の支柱で補強します。

弱い支柱を一旦外し、再度打ち込みます。

この区間完成。多分シカは越えられないはず。


クサタチバナ(草橘)。環境省の準絶滅危惧種ですが、シカが食べないので群生しています。

これもシカが食べないマルバダケブキ(丸葉岳蕗)の大群落。もっと積極的な対策を講じないと、山頂はこういう植物だけになってしまいます。

グンナイフウロ(郡内風露)。駐車場周辺のシカが届かないところで咲いています。



2022年6月5日

8合目半の、登山道が土砂で埋まり、スリップの危険がある部分を整備しました。また8合目手前の岩場の誘導ロープを張替えました。さらに、上部からの流水で山腹が大きく洗堀され、落石の危険がある部分に、土砂止めを施工しました。

  • 作業内容 登山道の拡幅整備、岩場の誘導ロープの張り替え、洗堀箇所への土砂止め施工
  • 作業場所 伊吹山7合目~8合目半
  • メンバー 8名
  • 特記事項 登山道が広がって歩きやすくなったとの言葉をいただきました。

整備前。登山道に土砂がかぶさり、スリップしやすくなっています。

整備後。登山道を拡幅、平にならすことで歩きやすくなりました。

流水により大きく洗堀された部分。深さ2m以上ありました。


土砂止めを8か所設置しました。落石もかなり防げると思います。

8合目半に咲いていたイブキシモツケ(伊吹下野)。近畿以西に見られますが、伊吹山で最初に発見されました。

8合目から頂上にかけてたくさん咲いているクサタチバナ(草橘)。環境省の準絶滅危惧に指定されています。